インビザラインは上の前歯が最後に動く??
インビザライン矯正をしていると
時々「あまり歯が動いている気がしないんですが」と聞かれる機会があります。
(もちろんアライナー(矯正用マウスピース)をしっかり使っていただければ、
歯が動かないということはことはありません。)
患者さまが不安に思われる理由としては
インビザラインの特徴的な歯の動かし方にあると考えられます。
歯並びや治療計画の立て方によっても違いますが、下の画像の様に
まず、前歯の位置を変えずに奥歯を後ろへ動かしスペースを作ります。
その後、できたスペースを利用して前歯の重なりを改善していきます。
奥歯を理想的なところまで動かすのにある程度の時間がかかるため、
矯正を始めてからしばらく、前歯が動かない期間があります。
その期間は鏡などで見える範囲に変化が少ないため
矯正の進みに不安を感じられる方もいらっしゃいます。
そういった不安をできるだけ解消するため
当医院では矯正中にも積極的にiTero(口腔内デジタルスキャナー)を使用し
患者さまにご自身の歯の動きを確認していただくようにしています。
その際、動きに治療計画とのズレがあれば、すぐに計画を立て直せるので
効率の良い矯正治療が可能になるという利点もあります。
基本的な動きとしては
下の歯列を改善しつつ、上の奥歯を後ろに動かしていきます。
下の歯列が改善し、上の歯列にスペースができたところで
下の歯列に合わせて、前歯の重なりを改善しながら上の歯列を整えていきます。
上下の歯列が整ったら微調整をして終了となります。
現在治療中の方も、これから矯正を始められる方も参考にしていただければと思います。
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