パノラマX線写真と頭部X線規格写真(セファロ )は必須!
矯正を始めるにあたって、
2種類(場合よっては3種類)のレントゲン写真を撮らせていただいています。
1種類目はパノラマX線写真です。
虫歯や歯周病の治療をする際に撮影したことがある方も多いと思いますが、
矯正治療を進めるにおいても重要な資料になります。
パノラマX線写真は、口全体が写ります。
・上下の顎の全体の状態
・歯や歯の根の形と本数
・神経の処置がされているか感染がないか、虫歯がないか
・骨吸収(歯周病)の進行度
・親知らずや、何らかの原因で生えてこない歯や過剰な歯の有無や位置など
・顎関節の形態
などを見ていきます。
大きな虫歯があったり、根っこに感染があったり、歯周病による強い炎症などがあったりする場合には先にそれらの治療が必要になります。
治療すべき症状を無視して無理に矯正を進めることで口腔内の状況を極端に悪化させてしまうことがあります。
矯正を始めることを優先して、きちんとした処置がなされず、矯正中や矯正後に大変な状況になってしまっている方が少なからずいらっしゃいます。
当院では必ず適切な前処置をしてから矯正を始めるようにしています。
2種類目は頭部X線規格写真です。
セファログラムとも呼ばれ、いつでも同じ規格で撮影できるため(世界共通の規格写真)
●標準(平均)との比較
●異なる二つの時点の比較(その人自身の歯や顎の変化を診る)
をすることが可能です。
セファログラムは主に以下のようなことがわかります。
①頭に対しての上の顎の前後的及び垂直的な位置
②頭に対しての下の顎の前後的及び垂直的な位置
③上の顎に対しての下の顎の前後的及び垂直的な位置
④前歯の前後的な傾き
骨格的にどのようなズレがあるかを知ることは適切な治療計画をたてるためにはとても重要です。
3種類目は歯科用CTです。
全ての患者様に必要ではありませんが、骨の量や歯の根の長さや形態や位置を把握することで治療計画をより正確に立てることができます。
また、アンカースクリュー(ミニインプラント)などを併用する場合の設置位置などの特定に役立ちます。
0コメント