AIにマウスピース矯正やインビザラインについて聞いてみました
AIがすごい勢いで発達しています。Googleでマウスピース矯正やインビザラインについて聞いてみました。インターネットで世界中からデータを集めて回答してくれるようですが、中には間違いだったり情報が古かったりすることがあるようです。注意して使えばとても便利なツールだと思います。
⇩ “マウスピース矯正 シェア” で検索
日本では矯正全体の10%程度だそうですが、欧米では50%だそうです。矯正をしている方の2人に1人はマウスピース矯正を選択しているということです。日本でも今後割合が増えていくでしょう。
インビザラインは世界で900万人と書いていますが、これは古すぎます。最新データは2025年3月の決算発表で『20.1million』と記載があり、2010万人になります。世界で最も普及しているシステムなのは間違いないでしょう。
ちなみにアメリカではアラインテクノロジーという上場企業がインビザラインを開発、展開しています。上場しているため、詳細なデータがあるのですが、ほかのマウスピース矯正システムは多くが未上場のため、集められるデータがどうしても少なくなります。そのため、残念ながらインビザラインがマウスピース矯正の中でどれほどのシェアを占めているかが、はっきりわかるデータはありませんでした。
⇩ “インビザライン メリット デメリット” で検索
メリット欄はほぼ間違いないですね。プラスするとすれば、『通院回数が減る』というところだと思います。
デメリット欄はちょっと注意が必要です。
①自己管理は間違いなくとても重要です。装着ルールを守れないと、うまく動きません。当院では装着ルール・使用方法の動画などをまとめたページを患者さま向けに用意しております。ご自身のスマホやPCなどでいつでもチェックできるように工夫しております。前向きな患者さまは『生活習慣が整った』と喜ぶ方もかなり多くいらっしゃいます。
②対応できない症例はあります。骨格の問題で外科手術を必要とする場合や、歯が多く失われている場合、歯周病の進行が強い場合、です。しかし、『重度の歯並びの乱れ』でも上記に当たらなければ、治療可能です。むしろワイヤー矯正よりも得意なケースすらあります。欧米ではシェア50%にのぼるわけですから、症例に制限があると不可能な数字ではないかなと思います。
③ワイヤー矯正に比べて費用が高くなる場合はあるかもしれませんが、逆も十分あり得ます。料金体系として違うところといえば、インビザラインは『トータルフィー』が基本です。はじめに全額かかり、追加料金はかかってもごくわずか、という仕組みです。ワイヤー矯正は『都度払い制度』が多いです。はじめは金額が抑えられていますが、通院とともに都度調整料(月に5000円~10000円程度)が発生する仕組みです。これらの違いがあるので、仕組みを知っていないとインビザラインの方が高く見えるかもしれませんね。
④装着時間を守らないと虫歯などのリスクが上がることはないです。メリットにあるように、ワイヤー矯正よりも衛生的なのは火を見るより明らかです。これは完全な間違いです。
AIは私自身もたまに利用しますが、便利な反面たまにおかしな回答だと感じることもあります。一つの情報として入れておくくらいがちょうどいいかもしれないですね。
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